Core i9 12900KS と Core i9 9980XE Extreme Edition の評価。違いを比べてみた

作成日時: 2022-03-27 17:25:01

Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
総合評価:

72/100

(総合: 1043位)

63.2/100

(総合: 41位)

通常利用時の最大周波数
64/100
39/100
ブースト時の最大周波数
99/100
75/100
三次キャッシュ
84/100
77/100
コア数
85/100
90/100
スレッド数
72/100
86/100

Core i9 9980XE Extreme Edition と比較して Core i9 12900KS を選ぶメリット

  • 定格周波数

    64.2点(3.4GHz) vs 39.6点(3GHz)

  • ブースト時の周波数

    99.5点(5.5GHz) vs 75.5点(4.4GHz)

  • 三次キャッシュ

    84.1点(30MB) vs 77点(24MB)

  • 二次キャッシュ対応

Core i9 12900KS と比較して Core i9 9980XE Extreme Edition を選ぶメリット

  • スレッド数

    72.8点(24スレッド) vs 86.9点(36スレッド)

「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」を徹底比較する

基本情報について「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 9980XE Extreme Edition」は165Wであり「Core i9 12900KS」は241Wです。TDPという角度において「Core i9 9980XE Extreme Edition」は「Core i9 12900KS」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Core i9 12900KS」は1977位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は1889位です。ほとんど差は無いと言えます。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i9 9980XE Extreme Edition」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Core i9 12900KS」より「Core i9 9980XE Extreme Edition」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。

TDP評価
Core i9 12900KS
241W0/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
165W10/100

CPU性能について「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i9 12900KS」は3.4GHzであるのに対して「Core i9 9980XE Extreme Edition」は3GHzです。0.3GHzの差があります。「Core i9 9980XE Extreme Edition」の定格クロック数と比べて「Core i9 12900KS」はとても高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Core i9 12900KS」は371位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は751位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Core i9 12900KS」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 9980XE Extreme Edition」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i9 12900KS」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i9 9980XE Extreme Edition」と「Core i9 12900KS」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i9 12900KS」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i9 12900KS
3.4GHz64/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
3GHz39/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Core i9 9980XE Extreme Edition」は4.4GHzであり「Core i9 12900KS」は5.5GHzです。1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Core i9 9980XE Extreme Edition」と比較して「Core i9 12900KS」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると727製品の中で「Core i9 12900KS」は17位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は195位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Core i9 12900KS」の方が秀でているでしょう。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 12900KS」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 12900KS」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Core i9 12900KS
5.5GHz99/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
4.4GHz75/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 9980XE Extreme Edition」も「Core i9 12900KS」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを比較すると「Core i9 12900KS」は30MBで「Core i9 9980XE Extreme Edition」は24MBです。「Core i9 12900KS」のキャッシュ容量の方が「Core i9 9980XE Extreme Edition」よりも多少多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i9 12900KS」は179位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は237位です。ほとんど差は無いと言えます。

「Core i9 12900KS」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Core i9 9980XE Extreme Edition」よりも無難と言えるでしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Core i9 12900KS」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。

三次キャッシュ評価
Core i9 12900KS
30MB84/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
24MB77/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i9 9980XE Extreme Edition」と「Core i9 12900KS」を比較すると「Core i9 9980XE Extreme Edition」は18コアであり「Core i9 12900KS」は16コアです。コア数について「Core i9 12900KS」も「Core i9 9980XE Extreme Edition」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i9 12900KS」は138位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は113位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i9 12900KS
16コア85/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
18コア90/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 9980XE Extreme Edition」も「Core i9 12900KS」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」を比べると「Core i9 12900KS」は24スレッドに対して「Core i9 9980XE Extreme Edition」は36スレッドです。12スレッドの差があります。「Core i9 9980XE Extreme Edition」は「Core i9 12900KS」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i9 12900KS」は177位で「Core i9 9980XE Extreme Edition」は96位です。ほとんど差は無いと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i9 9980XE Extreme Edition」の方が「Core i9 12900KS」よりも多少優れているかもしれません。「Core i9 9980XE Extreme Edition」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Core i9 9980XE Extreme Edition」と「Core i9 12900KS」は体感上やや大きい差があります。「Core i9 12900KS」より「Core i9 9980XE Extreme Edition」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i9 12900KS
24スレッド72/100
Core i9 9980XE Extreme Edition
36スレッド86/100

「Core i9 12900KS」と「Core i9 9980XE Extreme Edition」の違いを表で比較する

Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
Core i9 12900KSCore i9 9980XE Extreme Edition
基本情報
シリーズ名Alder LakeSkylake-X Refresh
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 770 -
ソケットの形状 - LGA2066
TDP241W165W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.4GHz3GHz
ブースト時の最大周波数5.5GHz4.4GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ14MB -
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ30MB24MB
コア数16コア18コア
マルチスレッド対応
スレッド数24スレッド36スレッド

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