Ryzen 7 5700X と Ryzen 5 5600 の違いを徹底比較。詳しい評価をまとめました

作成日時: 2022-03-22 17:52:19

Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600
Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600

「Ryzen 5 5600」と「Ryzen 7 5700X」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600
Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600
総合評価:

72.4/100

(総合: 1060位)

65.9/100

(総合: 1064位)

TDP
76/100
76/100
通常利用時の最大周波数
64/100
71/100
ブースト時の最大周波数
97/100
75/100
二次キャッシュ
62/100
51/100
三次キャッシュ
86/100
86/100
コア数
60/100
50/100
スレッド数
58/100
48/100

Ryzen 5 5600 と比較して Ryzen 7 5700X を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    97.7点(4.6GHz) vs 75.5点(4.4GHz)

  • 二次キャッシュ

    62.6点(4MB) vs 51.5点(3MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

  • ECC メモリー対応

Ryzen 7 5700X と比較して Ryzen 5 5600 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    64.2点(3.4GHz) vs 71.8点(3.5GHz)

「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を徹底比較する

基本情報について「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPを「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比べると「Ryzen 7 5700X」は65Wに対して「Ryzen 5 5600」は65Wです。「Ryzen 5 5600」も「Ryzen 7 5700X」も違いはほぼゼロと言えます。実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。

TDP評価
Ryzen 7 5700X
65W76/100
Ryzen 5 5600
65W76/100

CPU性能について「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数を「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比較すると「Ryzen 7 5700X」は3.4GHzであり「Ryzen 5 5600」は3.5GHzです。「Ryzen 5 5600」の方が「Ryzen 7 5700X」よりもわずかに定格クロック数が高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 5 5600」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Ryzen 5 5600」の方が「Ryzen 7 5700X」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。

通常利用時の最大周波数評価
Ryzen 7 5700X
3.4GHz64/100
Ryzen 5 5600
3.5GHz71/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「Ryzen 5 5600」は4.4GHzであり「Ryzen 7 5700X」は4.6GHzです。0.1GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「Ryzen 5 5600」と比較して「Ryzen 7 5700X」は非常に高いです。パソコンの処理速度を上げることができる点で「Ryzen 7 5700X」の方が「Ryzen 5 5600」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 7 5700X」はとても適しています。実際に利用する上で「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」の実用上の違いはかなり大きいです。「Ryzen 7 5700X」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
Ryzen 7 5700X
4.6GHz97/100
Ryzen 5 5600
4.4GHz75/100

二次キャッシュ対応について

二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。

「Ryzen 7 5700X」も「Ryzen 5 5600」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。

二次キャッシュについて

二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。

二次キャッシュについて「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比べると「Ryzen 7 5700X」は4MBであるのに対して「Ryzen 5 5600」は3MBです。「Ryzen 5 5600」と比較して「Ryzen 7 5700X」はわずかに多いです。メインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen 5 5600」より「Ryzen 7 5700X」の方が無難でしょう。しかしながら複数動作を安定して稼働する場合でもよっぽど気になる人でないとわからないくらいの違いだと思います。強いて言えば「Ryzen 5 5600」より「Ryzen 7 5700X」を選ぶ方がいいですが、基本的には気にするほどの差はほとんどないでしょう。

二次キャッシュ評価
Ryzen 7 5700X
4MB62/100
Ryzen 5 5600
3MB51/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 5 5600」も「Ryzen 7 5700X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを「Ryzen 5 5600」と「Ryzen 7 5700X」を比べると「Ryzen 5 5600」は32MBであり「Ryzen 7 5700X」は32MBです。「Ryzen 5 5600」も「Ryzen 7 5700X」もキャッシュ容量について違いがほぼゼロと言えるでしょう。実用上の差はありません。ほかの視点で決めることをおすすめします。

三次キャッシュ評価
Ryzen 7 5700X
32MB86/100
Ryzen 5 5600
32MB86/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Ryzen 7 5700X」は8コアであるのに対して「Ryzen 5 5600」は6コアです。2コアの差があります。「Ryzen 5 5600」と比べて「Ryzen 7 5700X」はややコア数が多いです。「Ryzen 7 5700X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 5 5600」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 7 5700X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 7 5700X」は「Ryzen 5 5600」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
Ryzen 7 5700X
8コア60/100
Ryzen 5 5600
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 5 5600」も「Ryzen 7 5700X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」を比べると「Ryzen 7 5700X」は16スレッドであり「Ryzen 5 5600」は12スレッドです。「Ryzen 5 5600」と比較して「Ryzen 7 5700X」はわずかに多いです。「Ryzen 7 5700X」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 5 5600」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「Ryzen 7 5700X」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。

スレッド数評価
Ryzen 7 5700X
16スレッド58/100
Ryzen 5 5600
12スレッド48/100

「Ryzen 7 5700X」と「Ryzen 5 5600」の違いを表で比較する

Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600
画像Ryzen 7 5700XRyzen 5 5600
ソケットの形状Socket AM4Socket AM4
TDP65W65W
通常利用時の最大周波数3.4GHz3.5GHz
ブースト時の最大周波数4.6GHz4.4GHz
二次キャッシュ対応
二次キャッシュ4MB3MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ32MB32MB
コア数8コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド12スレッド
ECC メモリー対応 -

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