AMD EPYC 7713 と Core i9 12900 を詳しくレビュー。どちらが良いか詳細に検証

作成日時: 2022-03-02 16:34:38

AMD EPYC 7713Core i9 12900
AMD EPYC 7713Core i9 12900

「Core i9 12900」と「AMD EPYC 7713」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

AMD EPYC 7713Core i9 12900
AMD EPYC 7713Core i9 12900
総合評価:
通常利用時の最大周波数rating-image1
2GHz
rating-image1
2.4GHz
ブースト時の最大周波数rating-image1.5
3.68GHz
rating-image4.9
5.1GHz
三次キャッシュrating-image4.9
256MB
rating-image4.2
30MB
コア数rating-image4.9
64コア
rating-image4.3
16コア
スレッド数rating-image4.9
128スレッド
rating-image3.6
24スレッド

Core i9 12900 と比較して AMD EPYC 7713 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    98.5点(256MB) vs 84.1点(30MB)

  • コア数

    98.2点(64コア) vs 85.7点(16コア)

  • スレッド数

    98.1点(128スレッド) vs 72.8点(24スレッド)

AMD EPYC 7713 と比較して Core i9 12900 を選ぶメリット

  • 定格周波数

    8.2点(2GHz) vs 16.7点(2.4GHz)

  • ブースト時の周波数

    29.6点(3.68GHz) vs 98.5点(5.1GHz)

  • 二次キャッシュ対応
  • インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー対応

「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」を徹底比較する

CPU性能について「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数を「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」を比較すると「AMD EPYC 7713」は2GHzであり「Core i9 12900」は2.4GHzです。「Core i9 12900」の方が「AMD EPYC 7713」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Core i9 12900」は1391位で「AMD EPYC 7713」は1813位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i9 12900」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i9 12900」の方が「AMD EPYC 7713」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。

通常利用時の最大周波数評価
AMD EPYC 7713
2GHz8/100
Core i9 12900
2.4GHz16/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数について比べると「AMD EPYC 7713」は3.68GHzであり「Core i9 12900」は5.1GHzです。1.41GHzもの差があります。ブースト時の最大周波数という角度で見ると「AMD EPYC 7713」と比較して「Core i9 12900」は非常に高いです。ブースト時のクロック数ランキングで比べると全727製品中「Core i9 12900」は53位であるのに対し「AMD EPYC 7713」は468位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

パソコンの処理速度を上げることができる点で「Core i9 12900」の方が「AMD EPYC 7713」よりも秀でています。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Core i9 12900」はとても適しています。実際に利用する上で「Core i9 12900」と「AMD EPYC 7713」の実用上の違いはかなり大きいです。「Core i9 12900」にする上で主な判断材料の一つとなると思います。

ブースト時の最大周波数評価
AMD EPYC 7713
3.68GHz29/100
Core i9 12900
5.1GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i9 12900」も「AMD EPYC 7713」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」を比較すると「AMD EPYC 7713」は256MBに対して「Core i9 12900」は30MBです。226MBの違いがあります。「AMD EPYC 7713」は「Core i9 12900」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「AMD EPYC 7713」は24位で「Core i9 12900」は177位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「AMD EPYC 7713」の方がよいです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「AMD EPYC 7713」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Core i9 12900」と「AMD EPYC 7713」は体感上多少大きい差があります。「AMD EPYC 7713」は「Core i9 12900」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。

三次キャッシュ評価
AMD EPYC 7713
256MB98/100
Core i9 12900
30MB84/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「AMD EPYC 7713」は64コアであるのに対して「Core i9 12900」は16コアです。48コアの差があります。「Core i9 12900」と比べて「AMD EPYC 7713」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「AMD EPYC 7713」は17位で「Core i9 12900」は134位です。ほとんど差は無いと言えます。

「AMD EPYC 7713」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i9 12900」よりも多少優れているかもしれません。「AMD EPYC 7713」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」は体感上多少大きい違いがあります。「AMD EPYC 7713」は「Core i9 12900」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
AMD EPYC 7713
64コア98/100
Core i9 12900
16コア85/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i9 12900」も「AMD EPYC 7713」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i9 12900」と「AMD EPYC 7713」を比べると「Core i9 12900」は24スレッドであり「AMD EPYC 7713」は128スレッドです。104スレッドもの差があります。「Core i9 12900」と比べて「AMD EPYC 7713」は非常に多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「AMD EPYC 7713」は17位で「Core i9 12900」は173位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「AMD EPYC 7713」の方が優れているでしょう。「AMD EPYC 7713」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i9 12900」と比べて「AMD EPYC 7713」はとても優れていると言えます。「AMD EPYC 7713」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
AMD EPYC 7713
128スレッド98/100
Core i9 12900
24スレッド72/100

基本情報について「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i9 12900」は65Wで「AMD EPYC 7713」は225Wです。160Wもの差があります。「AMD EPYC 7713」と比べて「Core i9 12900」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i9 12900」は452位であるのに対し「AMD EPYC 7713」は1975位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

「Core i9 12900」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「AMD EPYC 7713」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i9 12900」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i9 12900」の方が「AMD EPYC 7713」よりも非常に優れているでしょう。「Core i9 12900」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
AMD EPYC 7713
225W0/100
Core i9 12900
65W76/100

「AMD EPYC 7713」と「Core i9 12900」の違いを表で比較する

AMD EPYC 7713Core i9 12900
画像AMD EPYC 7713Core i9 12900
シリーズ名 - Alder Lake
内蔵グラフィックス - Intel UHD Graphics 770
TDP225W65W
通常利用時の最大周波数2GHz2.4GHz
ブースト時の最大周波数3.68GHz5.1GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 14MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ256MB30MB
コア数64コア16コア
マルチスレッド対応
スレッド数128スレッド24スレッド
メモリーチャネル最大対応数 - 2本
インテル クリアー・ビデオ・テクノロジー対応 -

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.1GHz, ブースト時の最大周波数:4.9GHz, 二次キャッシュ:12MB, 三次キャッシュ:25MB, コア数:12コア, スレッド数:20スレッド

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通常利用時の最大周波数:3.7GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:6MB, コア数:2コア, スレッド数:4スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.2GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:16MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

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TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.8GHz, ブースト時の最大周波数:4GHz, 二次キャッシュ:2MB, 三次キャッシュ:4MB, コア数:4コア, スレッド数:8スレッド

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:3.6GHz, ブースト時の最大周波数:4.1GHz, 二次キャッシュ:3MB, 三次キャッシュ:8MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド

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