Core i7 11700 と Core i7 12700F の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?
作成日時: 2022-01-04 22:09:25
「Core i7 11700」と「Core i7 12700F」を比較したときの違いや差について評価/比較。何がどういう点で違うのでしょうか。重要な観点から詳しく解説比較。
Core i7 12700F | Core i7 11700 | |||
総合評価: | 61.3/100 (総合: 1110位) | 62.5/100 (総合: 83位) | ||
TDP | 3/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 9/100 | 19/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 98/100 | 98/100 | ||
三次キャッシュ | 77/100 | 60/100 | ||
コア数 | 75/100 | 60/100 | ||
スレッド数 | 66/100 | 58/100 | ||
「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を徹底比較する
基本情報について「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Core i7 11700」は65Wで「Core i7 12700F」は180Wです。115Wもの差があります。「Core i7 12700F」と比べて「Core i7 11700」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i7 11700」は478位であるのに対し「Core i7 12700F」は1931位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。
「Core i7 11700」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 12700F」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 11700」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 11700」の方が「Core i7 12700F」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 11700」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。
CPU性能について「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を比較すると「Core i7 12700F」は2.1GHzであり「Core i7 11700」は2.5GHzです。「Core i7 11700」の方が「Core i7 12700F」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Core i7 11700」は1324位で「Core i7 12700F」は1768位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 11700」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Core i7 11700」の方が「Core i7 12700F」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時の最大周波数を「Core i7 11700」と「Core i7 12700F」を比較すると「Core i7 11700」は4.9GHzで「Core i7 12700F」は4.9GHzです。「Core i7 11700」も「Core i7 12700F」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i7 12700F」は92位で「Core i7 11700」は87位です。ほとんど差は無いと言えます。
体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Core i7 11700」も「Core i7 12700F」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を比較すると「Core i7 12700F」は25MBに対して「Core i7 11700」は16MBです。9MBの違いがあります。「Core i7 12700F」は「Core i7 11700」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Core i7 12700F」は213位で「Core i7 11700」は363位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 12700F」の方がよいです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Core i7 12700F」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Core i7 11700」と「Core i7 12700F」は体感上多少大きい差があります。「Core i7 12700F」は「Core i7 11700」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Core i7 11700」は8コアに対して「Core i7 12700F」は12コアです。4コアの違いがあります。「Core i7 11700」より「Core i7 12700F」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 12700F」は222位で「Core i7 11700」は317位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 12700F」の方が秀でていると言えます。「Core i7 12700F」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i7 11700」と「Core i7 12700F」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Core i7 12700F」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Core i7 11700」も「Core i7 12700F」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため高度な演算処理や、多数のプログラムを同時に処理できる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
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スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」を比べると「Core i7 12700F」は20スレッドであり「Core i7 11700」は16スレッドです。「Core i7 11700」と比較して「Core i7 12700F」はわずかに多いです。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 12700F」は215位で「Core i7 11700」は264位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Core i7 12700F」は待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 11700」よりもどちらかといえば良いです。複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行する場合でもハッキリと体感できるほどの違いはないだと思われます。数値としては「Core i7 12700F」の方が多いですが、通常利用において体感できるほどの差はほぼないでしょう。
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Core i7 12700F
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Core i7 11700
「Core i7 12700F」と「Core i7 11700」の違いを表で比較する
Core i7 12700F | Core i7 11700 | |
画像 | ||
シリーズ名 | Alder Lake | Rocket Lake |
内蔵グラフィックス | - | Intel UHD Graphics 750 |
TDP | 180W | 65W |
通常利用時の最大周波数 | 2.1GHz | 2.5GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.9GHz | 4.9GHz |
二次キャッシュ対応 | ○ | - |
二次キャッシュ | 12MB | - |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 25MB | 16MB |
コア数 | 12コア | 8コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 20スレッド | 16スレッド |
バススピード | - | 8GT/s |
TCase | 100℃ | - |
インテル Optane メモリー対応 | ○ | - |
インテル ハイパースレッディング・テクノロジー対応 | ○ | - |
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