Core i7 12700 と Core i7 8700K のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2022-01-04 17:34:24

Core i7 12700Core i7 8700K
Core i7 12700Core i7 8700K
Core i7 12700Core i7 8700K
Core i7 12700Core i7 8700K
総合評価:

71.7/100

(総合: 1059位)

64.3/100

(総合: 187位)

TDP
76/100
49/100
通常利用時の最大周波数
9/100
88/100
ブースト時の最大周波数
98/100
97/100
三次キャッシュ
77/100
50/100
コア数
75/100
50/100
スレッド数
66/100
48/100

シリーズ名がAlder Lake、内蔵グラフィックスがIntel UHD Graphics 770、TDPが65WのCore i7 12700は、通常利用時の最大周波数が2.1GHz、ブースト時の最大周波数が4.9GHzと、高いクロックを発揮します。また、12コア20スレッドという性能も魅力的であり、二次キャッシュと三次キャッシュにも対応しています。その容量も比較的多く、二次キャッシュは12MB、三次キャッシュは25MBになります。これによって、複数の処理を同時に行う場合でも滑らかな動作が期待できます。一方、シリーズ名がCoffee Lake-S、内蔵グラフィックスがIntel UHD Graphics 630、TDPが95WのCore i7 8700Kは、6コア12スレッドという性能です。通常利用時の最大周波数は3.7GHz、ブースト時の最大周波数は4.7GHzと、やや高めです。また、三次キャッシュに対応していますが、その容量は12MBにとどまります。これにより、中程度の処理を行う場合には十分な性能が得られますが、複数の処理を同時に行う場合にはやや不利になる可能性があります。 総合的に判断すると、Core i7 12700は高性能で多くの周波数で動作が可能であるため、多くの処理を行う場合において非常に優れた性能を発揮します。一方で、Core i7 8700Kは中程度の処理には十分な性能を発揮するため、コスパに優れています。どちらが優れているかは使用目的によって異なるため、誰にでもおすすめできるものではありません。

Core i7 8700K と比較して Core i7 12700 を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    77.4点(25MB) vs 50.3点(12MB)

  • コア数

    75.2点(12コア) vs 50点(6コア)

  • スレッド数

    66.5点(20スレッド) vs 48.8点(12スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

Core i7 12700 と比較して Core i7 8700K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    10点(2.1GHz) vs 89点(3.7GHz)

「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 12700」は65Wで「Core i7 8700K」は95Wです。30Wもの差があります。「Core i7 8700K」と比べて「Core i7 12700」はかなり小さいです。「Core i7 12700」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 8700K」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Core i7 12700」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Core i7 12700」の方が「Core i7 8700K」よりも非常に優れているでしょう。「Core i7 12700」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
Core i7 12700
65W76/100
Core i7 8700K
95W49/100

CPU性能について「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 8700K」は3.7GHzであるのに対して「Core i7 12700」は2.1GHzです。1.6GHzの差があります。「Core i7 12700」の定格クロック数と比べて「Core i7 8700K」はとても高いです。「Core i7 8700K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 12700」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i7 8700K」はとても向いています。実際の利用を考えると「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 8700K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 12700
2.1GHz9/100
Core i7 8700K
3.7GHz88/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i7 8700K」と「Core i7 12700」を比較すると「Core i7 8700K」は4.7GHzで「Core i7 12700」は4.9GHzです。「Core i7 8700K」も「Core i7 12700」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 12700
4.9GHz98/100
Core i7 8700K
4.7GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 8700K」も「Core i7 12700」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」を比べると「Core i7 12700」は25MBに対して「Core i7 8700K」は12MBです。13MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Core i7 12700」は「Core i7 8700K」より非常に多いキャッシュ容量です。「Core i7 12700」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 8700K」よりも秀でているでしょう。「Core i7 12700」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 8700K」と比べて「Core i7 12700」は遥かに秀でていると言えます。「Core i7 12700」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 12700
25MB77/100
Core i7 8700K
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i7 8700K」は6コアに対して「Core i7 12700」は12コアです。6コアの違いがあります。「Core i7 8700K」より「Core i7 12700」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Core i7 12700」の方が秀でていると言えます。「Core i7 12700」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i7 8700K」と「Core i7 12700」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Core i7 12700」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Core i7 12700
12コア75/100
Core i7 8700K
6コア50/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Core i7 8700K」も「Core i7 12700」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数について「Core i7 8700K」と「Core i7 12700」を比べると「Core i7 8700K」は12スレッドであり「Core i7 12700」は20スレッドです。8スレッドもの差があります。「Core i7 8700K」と比べて「Core i7 12700」は非常に多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Core i7 12700」の方が優れているでしょう。「Core i7 12700」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに非常におすすめです。実際に使うことを想定したとき「Core i7 8700K」と比べて「Core i7 12700」はとても優れていると言えます。「Core i7 12700」を選ぶ主な判断材料の一つになります。

スレッド数評価
Core i7 12700
20スレッド66/100
Core i7 8700K
12スレッド48/100

「Core i7 12700」と「Core i7 8700K」の違いを表で比較する

Core i7 12700Core i7 8700K
Core i7 12700Core i7 8700K
基本情報
シリーズ名Alder LakeCoffee Lake-S
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 770Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状 - LGA1151
TDP65W95W
CPU性能
通常利用時の最大周波数2.1GHz3.7GHz
ブースト時の最大周波数4.9GHz4.7GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ12MB -
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ25MB12MB
コア数12コア6コア
マルチスレッド対応
スレッド数20スレッド12スレッド

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Core i5 12400

TDP:65W, 通常利用時の最大周波数:2.5GHz, ブースト時の最大周波数:4.4GHz, 二次キャッシュ:7MB, 三次キャッシュ:18MB, コア数:6コア, スレッド数:12スレッド, TCase:100℃

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