Ryzen 5 3600 と Ryzen 3 3300X の違いや差は?選ぶならどちらがおすすめ?
作成日時: 2020-05-21 15:09:37、更新日時: 2021-10-20 21:06:15
「Ryzen 5 3600」と「Ryzen 3 3300X」はどちらがいいのか?どちらを選んだ方がいいのかを解説レビュー。どっちが良いのかを比較してみました。
Ryzen 3 3300X | Ryzen 5 3600 | |||
総合評価: | 58.4/100 (総合: 182位) | 64.7/100 (総合: 54位) | ||
TDP | 76/100 | 76/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 97/100 | 80/100 | ||
ブースト時の最大周波数 | 67/100 | 59/100 | ||
二次キャッシュ | 35/100 | 51/100 | ||
三次キャッシュ | 60/100 | 86/100 | ||
コア数 | 35/100 | 50/100 | ||
スレッド数 | 34/100 | 48/100 | ||
「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を徹底比較する
基本情報について「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPを「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を比べると「Ryzen 3 3300X」は65Wに対して「Ryzen 5 3600」は65Wです。「Ryzen 5 3600」も「Ryzen 3 3300X」も違いはほぼゼロと言えます。最大放熱量の小ささランキングで見てみると2005製品中「Ryzen 3 3300X」は508位で「Ryzen 5 3600」は470位です。ほとんど差は無いと言えます。
実用上の差はありません。ほかの観点から比較するほうがよいでしょう。
CPU性能について「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数について「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を比較すると「Ryzen 3 3300X」は3.8GHzに対して「Ryzen 5 3600」は3.6GHzです。0.1GHzの差があります。「Ryzen 5 3600」の定格クロック数と比べて「Ryzen 3 3300X」は比較的高いです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「Ryzen 3 3300X」は88位で「Ryzen 5 3600」は179位です。ほとんど差は無いと言えます。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 5 3600」より「Ryzen 3 3300X」の方がよいです。「Ryzen 3 3300X」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに比較的おススメです。実際に使う場面で「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」の実用においての違いは比較的大きいです。「Ryzen 3 3300X」は「Ryzen 5 3600」よりいいですが決め手になるほどの差はないでしょう。
ブースト時の最大周波数について
ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。
ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Ryzen 3 3300X」は230位で「Ryzen 5 3600」は253位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Ryzen 3 3300X」は負荷のあるものを簡単に処理することができる点で「Ryzen 5 3600」よりも良いです。消費電力や発熱を維持したまま処理速度をアップするのに「Ryzen 3 3300X」は多少適しています。実際の利用において「Ryzen 3 3300X」の方が「Ryzen 5 3600」よりもどちらかといえばよいです。「Ryzen 3 3300X」が良いと思われます。ただ決定的に優れているとまでは言えないでしょう。
二次キャッシュ対応について
二次キャッシュに対応しているCPUはメインメモリのアクセスを減らして処理を速めることができる点で使い勝手が良いです。特に処理速度を高速にするようなときにおすすめです。
「Ryzen 3 3300X」も「Ryzen 5 3600」も二次キャッシュに対応しているCPUです。そのため記憶情報を素早く利用できる点で優れています。どちらもメモリがボトルネックとなってCPUの処理が阻害されることを防止するのに向いています。
関連リンク
二次キャッシュについて
二次キャッシュが多いCPUは沢山の容量のデータのメモリを処理することができる点で使い勝手が良いです。例えば動画編集のような作業でも、素早く処理するといったときで役立ちます。
二次キャッシュを比較すると「Ryzen 5 3600」は3MBに対して「Ryzen 3 3300X」は2MBです。1MBの違いがあります。「Ryzen 5 3600」のキャッシュ容量は「Ryzen 3 3300X」と比較してやや多いです。二次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1248製品中「Ryzen 3 3300X」は485位で「Ryzen 5 3600」は436位です。ほとんど差は無いと言えます。
「Ryzen 5 3600」はメインメモリへのアクセスを減らすことができる点で「Ryzen 3 3300X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 5 3600」は複数動作を安定して稼働するのにややおすすめです。実際に利用する上で「Ryzen 5 3600」の方が「Ryzen 3 3300X」よりも比較的良いです。「Ryzen 5 3600」が良いと言えるでしょう。ただ非常に優れているとまでは言えないでしょう。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Ryzen 5 3600」も「Ryzen 3 3300X」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
関連リンク
三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Ryzen 5 3600」と「Ryzen 3 3300X」を比べると「Ryzen 5 3600」は32MBに対して「Ryzen 3 3300X」は16MBです。16MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 5 3600」は「Ryzen 3 3300X」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Ryzen 5 3600」は161位で「Ryzen 3 3300X」は383位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
「Ryzen 5 3600」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「Ryzen 3 3300X」よりも優れていると言えます。「Ryzen 5 3600」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Ryzen 3 3300X」と比べて「Ryzen 5 3600」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 5 3600」にする上で主な理由の一つになります。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比べると「Ryzen 3 3300X」は4コアに対して「Ryzen 5 3600」は6コアです。2コアの違いがあります。「Ryzen 3 3300X」より「Ryzen 5 3600」の方がとてもコア数が多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Ryzen 3 3300X」は612位で「Ryzen 5 3600」は431位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 5 3600」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 5 3600」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 5 3600」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。
マルチスレッド対応について
マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。
「Ryzen 5 3600」も「Ryzen 3 3300X」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。
関連リンク
スレッド数について
スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。
スレッド数を「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」を比べると「Ryzen 3 3300X」は8スレッドに対して「Ryzen 5 3600」は12スレッドです。4スレッドの差があります。「Ryzen 5 3600」は「Ryzen 3 3300X」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比較すると全804製品のなかで「Ryzen 5 3600」は328位で「Ryzen 3 3300X」は413位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 5 3600」の方が「Ryzen 3 3300X」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 5 3600」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 5 3600」と「Ryzen 3 3300X」は体感上やや大きい差があります。「Ryzen 3 3300X」より「Ryzen 5 3600」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。
「Ryzen 3 3300X」と「Ryzen 5 3600」の違いを表で比較する
Ryzen 3 3300X | Ryzen 5 3600 | |
画像 | ||
ソケットの形状 | Socket AM4 | Socket AM4 |
TDP | 65W | 65W |
通常利用時の最大周波数 | 3.8GHz | 3.6GHz |
ブースト時の最大周波数 | 4.3GHz | 4.2GHz |
二次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
二次キャッシュ | 2MB | 3MB |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 16MB | 32MB |
コア数 | 4コア | 6コア |
マルチスレッド対応 | ○ | ○ |
スレッド数 | 8スレッド | 12スレッド |
類似のCPUを探す 他のCPUと比較する 価格をチェック | 類似のCPUを探す 他のCPUと比較する 価格をチェック |
価格をチェックする
選択中の製品 | 他のCPUと比較する |
---|
Ryzen 3 3300X
選択中の製品 | 他のCPUと比較する |
---|
Ryzen 5 3600
お探しの情報は見つかりましたか?性能や機能名などのキーワードで検索することでさらに詳しい情報を知ることができます。