Ryzen 9 3950X と Core i7 10700K はどっちがおすすめなのか?違いや差を徹底検証しました

作成日時: 2020-05-21 15:07:39、更新日時: 2021-10-20 15:26:30

Core i7 10700KRyzen 9 3950X
Core i7 10700KRyzen 9 3950X

「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」はどういう面で違いや差があるのでしょうか?どっちを選んだ方がいいのかを評価レビューしました!どちらのCPUを選んだらいいのかを初心者でも分かるように説明しました。

Core i7 10700KRyzen 9 3950X
Core i7 10700KRyzen 9 3950X
総合評価:
TDPrating-image1.5
125W
rating-image2.1
105W
通常利用時の最大周波数rating-image4.9
3.8GHz
rating-image3.6
3.5GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
5.1GHz
rating-image4.9
4.7GHz
三次キャッシュrating-image3.0
16MB
rating-image4.9
64MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image4.3
16コア
スレッド数rating-image2.9
16スレッド
rating-image4.1
32スレッド

Ryzen 9 3950X と比較して Core i7 10700K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    97.8点(3.8GHz) vs 71.8点(3.5GHz)

Core i7 10700K と比較して Ryzen 9 3950X を選ぶメリット

  • 三次キャッシュ

    61点(16MB) vs 97.9点(64MB)

  • コア数

    60.5点(8コア) vs 85.7点(16コア)

  • スレッド数

    58.8点(16スレッド) vs 82.8点(32スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」を徹底比較する

CPU性能について「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 10700K」は3.8GHzであるのに対して「Ryzen 9 3950X」は3.5GHzです。0.2GHzの差があります。「Ryzen 9 3950X」の定格クロック数と比べて「Core i7 10700K」はとても高いです。「Core i7 10700K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Ryzen 9 3950X」よりも秀でています。CPUの処理速度を高速化するのに「Core i7 10700K」はとても向いています。実際の利用を考えると「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 10700K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 10700K
3.8GHz97/100
Ryzen 9 3950X
3.5GHz71/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」を比較すると「Core i7 10700K」は5.1GHzで「Ryzen 9 3950X」は4.7GHzです。「Core i7 10700K」も「Ryzen 9 3950X」も同じくらいのクロック数です。体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 10700K
5.1GHz98/100
Ryzen 9 3950X
4.7GHz97/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 9 3950X」も「Core i7 10700K」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700K」を比べると「Ryzen 9 3950X」は64MBに対して「Core i7 10700K」は16MBです。48MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700K」より非常に多いキャッシュ容量です。「Ryzen 9 3950X」はRAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Core i7 10700K」よりも秀でているでしょう。「Ryzen 9 3950X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「Core i7 10700K」と比べて「Ryzen 9 3950X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 9 3950X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
Core i7 10700K
16MB60/100
Ryzen 9 3950X
64MB97/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について比べると「Core i7 10700K」は8コアに対して「Ryzen 9 3950X」は16コアです。8コアの違いがあります。「Core i7 10700K」より「Ryzen 9 3950X」の方がとてもコア数が多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Ryzen 9 3950X」の方が秀でていると言えます。「Ryzen 9 3950X」は複数の動画のエンコードのような作業をするのにかなりオススメです。実際に使う場面で「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」の体感値としての差は遥かに大きいです。「Ryzen 9 3950X」を選ぶための一つの重要な決め手となると思います。

コア数評価
Core i7 10700K
8コア60/100
Ryzen 9 3950X
16コア85/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 9 3950X」も「Core i7 10700K」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため同時実行可能な仕事が多くできる点で秀でています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」を比べると「Core i7 10700K」は16スレッドに対して「Ryzen 9 3950X」は32スレッドです。16スレッドの差があります。「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700K」に比べて比較的スレッド数が多いです。待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 9 3950X」の方が「Core i7 10700K」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 9 3950X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700K」は体感上やや大きい差があります。「Core i7 10700K」より「Ryzen 9 3950X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
Core i7 10700K
16スレッド58/100
Ryzen 9 3950X
32スレッド82/100

基本情報について「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 9 3950X」は105Wに対して「Core i7 10700K」は125Wです。20Wの差があります。「Ryzen 9 3950X」の放熱量は「Core i7 10700K」に比べて比較的小さいです。CPU自体の発熱を少なくできる点で「Ryzen 9 3950X」の方が良いです。「Ryzen 9 3950X」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 9 3950X」と「Core i7 10700K」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Ryzen 9 3950X」は「Core i7 10700K」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。

TDP評価
Core i7 10700K
125W30/100
Ryzen 9 3950X
105W42/100

「Core i7 10700K」と「Ryzen 9 3950X」の違いを表で比較する

Core i7 10700KRyzen 9 3950X
Core i7 10700KRyzen 9 3950X
基本情報
シリーズ名Comet Lake -
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630 -
ソケットの形状LGA1200Socket AM4
TDP125W105W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3.8GHz3.5GHz
ブースト時の最大周波数5.1GHz4.7GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 8MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ16MB64MB
コア数8コア16コア
マルチスレッド対応
スレッド数16スレッド32スレッド

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