Xeon E5-2650 v2 と Xeon E5-2680 v2 のレビュー。どちらがいい?
作成日時: 2020-03-20 21:57:58、更新日時: 2021-10-20 22:56:57
「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」はどういう面で違いや差があるのでしょうか?どっちを選んだ方がいいのかを評価レビューしました!どちらのCPUを選んだらいいのかを初心者でも分かるように説明しました。
Xeon E5-2650 v2 | Xeon E5-2680 v2 | |||
総合評価: | 2.5 (総合: 428位) | 2.7 (総合: 292位) | ||
TDP | 2.5 95W | 1.8 115W | ||
通常利用時の最大周波数 | 1.1 2.6GHz | 1.5 2.8GHz | ||
三次キャッシュ | 3.5 20MB | 3.9 25MB | ||
コア数 | 3.0 8コア | 3.4 10コア | ||
「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」を徹底比較する
基本情報について「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Xeon E5-2650 v2」は95Wであり「Xeon E5-2680 v2」は115Wです。TDPという角度において「Xeon E5-2650 v2」は「Xeon E5-2680 v2」と比較してどちらかといえば小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比較すると全2005製品のなかで「Xeon E5-2650 v2」は1250位で「Xeon E5-2680 v2」は1543位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
CPU自体の発熱を少なくできる点で「Xeon E5-2650 v2」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Xeon E5-2680 v2」より「Xeon E5-2650 v2」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
CPU性能について「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」を比較すると「Xeon E5-2650 v2」は2.6GHzであり「Xeon E5-2680 v2」は2.8GHzです。「Xeon E5-2680 v2」の方が「Xeon E5-2650 v2」よりもわずかに定格クロック数が高いです。定格周波数ランキングで比較すると全2150製品のなかで「Xeon E5-2680 v2」は980位で「Xeon E5-2650 v2」は1205位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。
データやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2680 v2」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。CPUの処理速度を高速化する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Xeon E5-2680 v2」の方が「Xeon E5-2650 v2」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Xeon E5-2680 v2」も「Xeon E5-2650 v2」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュについて「Xeon E5-2680 v2」と「Xeon E5-2650 v2」を比較すると「Xeon E5-2680 v2」は25MBに対して「Xeon E5-2650 v2」は20MBです。5MBの違いがあります。「Xeon E5-2680 v2」は「Xeon E5-2650 v2」と比較してややキャッシュ容量が多いです。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Xeon E5-2650 v2」は295位で「Xeon E5-2680 v2」は218位です。ほとんど差は無いと言えます。
RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Xeon E5-2680 v2」の方がよいです。よりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのに「Xeon E5-2680 v2」は多少おススメです。実際の利用を考えると「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」は体感上多少大きい差があります。「Xeon E5-2680 v2」は「Xeon E5-2650 v2」より良いと言えるでしょう。しかし決定的といえる程の違いはないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比較すると「Xeon E5-2680 v2」は10コアで「Xeon E5-2650 v2」は8コアです。コア数について「Xeon E5-2650 v2」より「Xeon E5-2680 v2」の方が多少多いです。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Xeon E5-2650 v2」は374位で「Xeon E5-2680 v2」は267位です。ほとんど差は無いと言えます。
一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Xeon E5-2680 v2」の方が「Xeon E5-2650 v2」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の動画のエンコードのような作業をする場合でもほとんどの場合で体感できない違いだと言えるでしょう。数値的には「Xeon E5-2650 v2」より「Xeon E5-2680 v2」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。
「Xeon E5-2650 v2」と「Xeon E5-2680 v2」の違いを表で比較する
Xeon E5-2650 v2 | Xeon E5-2680 v2 | |
画像 | ||
シリーズ名 | Ivy Bridge | Ivy Bridge |
ソケットの形状 | LGA2011 | LGA2011 |
TDP | 95W | 115W |
通常利用時の最大周波数 | 2.6GHz | 2.8GHz |
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ |
三次キャッシュ | 20MB | 25MB |
コア数 | 8コア | 10コア |
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