Xeon E5-2620 v3 と Xeon E5-2640 v2 を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました
作成日時: 2020-03-20 17:35:28、更新日時: 2021-10-20 19:52:41
「Xeon E5-2620 v3」と「Xeon E5-2640 v2」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。
Xeon E5-2640 v2 | Xeon E5-2620 v3 | |||
総合評価: | 46.9/100 (総合: 699位) | 45.7/100 (総合: 623位) | ||
TDP | 49/100 | 57/100 | ||
通常利用時の最大周波数 | 8/100 | 16/100 | ||
三次キャッシュ | 69/100 | 58/100 | ||
コア数 | 60/100 | 50/100 | ||
「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」を徹底比較する
CPU性能について「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」を比較
通常利用時の最大周波数について
通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。
通常利用時の最大周波数を「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」を比較すると「Xeon E5-2640 v2」は2GHzであり「Xeon E5-2620 v3」は2.4GHzです。「Xeon E5-2620 v3」の方が「Xeon E5-2640 v2」よりもわずかに定格クロック数が高いです。データやアクセス処理を高速化できる点で「Xeon E5-2620 v3」の方がどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら複数の作業、アプリケーションを同時に処理する場合でも実感上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Xeon E5-2620 v3」の方が「Xeon E5-2640 v2」より高いですが、体感できるほどの違いはほぼありません。
三次キャッシュ対応について
三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。
「Xeon E5-2620 v3」も「Xeon E5-2640 v2」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。
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三次キャッシュについて
三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。
三次キャッシュを比較すると「Xeon E5-2640 v2」は20MBで「Xeon E5-2620 v3」は15MBです。「Xeon E5-2640 v2」のキャッシュ容量の方が「Xeon E5-2620 v3」よりも多少多いです。RAMのアクセスや消費量を減らすことができため、パフォーマンス全体を向上させることができる点で「Xeon E5-2620 v3」より「Xeon E5-2640 v2」の方が無難でしょう。しかしながらよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用する場合でも基本的にどちらを選んでも大したことはないくらいの差だと思います。数値としては「Xeon E5-2640 v2」の方が多いですが通常利用において気にするほどの違いはほぼないでしょう。
コア数について
コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。
コア数について比較すると「Xeon E5-2640 v2」は8コアで「Xeon E5-2620 v3」は6コアです。コア数について「Xeon E5-2620 v3」より「Xeon E5-2640 v2」の方が多少多いです。一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「Xeon E5-2640 v2」の方が「Xeon E5-2620 v3」よりもどちらかといえば良いといえなくもないでしょう。しかしながら同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動する場合でも実用上の違いはほとんど無いと思います。数値的には「Xeon E5-2620 v3」より「Xeon E5-2640 v2」の方が多いですが通常の利用において気にするほどの違いはほとんどありません。
基本情報について「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」を比較
TDPについて
TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。
TDPについて比べると「Xeon E5-2620 v3」は85Wであり「Xeon E5-2640 v2」は95Wです。TDPという角度において「Xeon E5-2620 v3」は「Xeon E5-2640 v2」と比較してどちらかといえば小さいです。CPU自体の発熱を少なくできる点で「Xeon E5-2620 v3」の方が多少良いといえなくもありません。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用する場合でも実用上の違いはほぼ無いと思います。あえて決めるなら「Xeon E5-2640 v2」より「Xeon E5-2620 v3」ですが、基本的には気にするほどの差はほとんどありません。
「Xeon E5-2640 v2」と「Xeon E5-2620 v3」の違いを表で比較する
Xeon E5-2640 v2 | Xeon E5-2620 v3 | |||
基本情報 | ||||
シリーズ名 | Ivy Bridge | Haswell-EP | ||
ソケットの形状 | LGA2011 | LGA2011-3 | ||
TDP | 95W | 85W | ||
CPU性能 | ||||
通常利用時の最大周波数 | 2GHz | 2.4GHz | ||
三次キャッシュ対応 | ○ | ○ | ||
三次キャッシュ | 20MB | 15MB | ||
コア数 | 8コア | 6コア | ||
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