Ryzen 7 1800X と インテル Xeon W-2123 を比べてどちらの評価が良いか。重要な特徴を幅広くまとめてみました

作成日時: 2020-03-20 14:26:37、更新日時: 2021-10-20 21:20:13

インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X
インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X

「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」の違いについて評価・検証してみました。どのような面で異なるのでしょうか?「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」のどっちを選んだらいいのか検討している人におススメです。

インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X
インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X
総合評価:

43.3/100

(総合: 667位)

59.8/100

(総合: 194位)

TDP
32/100
49/100
通常利用時の最大周波数
80/100
80/100
ブースト時の最大周波数
40/100
45/100
三次キャッシュ
36/100
60/100
コア数
35/100
60/100
スレッド数
34/100
58/100

Ryzen 7 1800X と比較して インテル Xeon W-2123 を選ぶメリット

    -

インテル Xeon W-2123 と比較して Ryzen 7 1800X を選ぶメリット

  • ブースト時の周波数

    40.3点(3.9GHz) vs 46点(4GHz)

  • 三次キャッシュ

    36.5点(8MB) vs 61点(16MB)

  • コア数

    35.2点(4コア) vs 60.5点(8コア)

  • スレッド数

    34.7点(8スレッド) vs 58.8点(16スレッド)

  • 二次キャッシュ対応

「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」を徹底比較する

CPU性能について「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」を比較すると「Ryzen 7 1800X」は3.6GHzに対して「インテル Xeon W-2123」は3.6GHzです。「Ryzen 7 1800X」の定格クロック数は「インテル Xeon W-2123」と同じくらいです。定格周波数ランキングで見てみると2150製品中「インテル Xeon W-2123」は254位で「Ryzen 7 1800X」は194位です。ほとんど差は無いと言えます。

感覚的にわかるほどの差はありません。ほかの角度で決めるほうがよさそうです。

通常利用時の最大周波数評価
インテル Xeon W-2123
3.6GHz80/100
Ryzen 7 1800X
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」を比較すると「Ryzen 7 1800X」は4GHzで「インテル Xeon W-2123」は3.9GHzです。「Ryzen 7 1800X」も「インテル Xeon W-2123」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「インテル Xeon W-2123」は366位で「Ryzen 7 1800X」は300位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
インテル Xeon W-2123
3.9GHz40/100
Ryzen 7 1800X
4GHz45/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Ryzen 7 1800X」も「インテル Xeon W-2123」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュについて「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」を比べると「Ryzen 7 1800X」は16MBに対して「インテル Xeon W-2123」は8MBです。8MBもの差があります。三次キャッシュという視点において「Ryzen 7 1800X」は「インテル Xeon W-2123」より非常に多いキャッシュ容量です。三次キャッシュ容量の多さランキングで比較すると全1194製品のなかで「Ryzen 7 1800X」は384位で「インテル Xeon W-2123」は585位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 7 1800X」は中間の計算結果を多く待避出来るので、複雑な計算をより早くできる点で「インテル Xeon W-2123」よりも優れていると言えます。「Ryzen 7 1800X」はよりCPUのポテンシャルを引き出して快適に使用するのにかなり向いています。実際に使う場面で「インテル Xeon W-2123」と比べて「Ryzen 7 1800X」は遥かに秀でていると言えます。「Ryzen 7 1800X」にする上で主な理由の一つになります。

三次キャッシュ評価
インテル Xeon W-2123
8MB36/100
Ryzen 7 1800X
16MB60/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数を比べると「Ryzen 7 1800X」は8コアであるのに対して「インテル Xeon W-2123」は4コアです。4コアの差があります。「インテル Xeon W-2123」と比べて「Ryzen 7 1800X」はややコア数が多いです。コア数の多さランキングで比べると2152製品の中で「Ryzen 7 1800X」は342位で「インテル Xeon W-2123」は914位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Ryzen 7 1800X」は一つのタスクについて並列で処理することで高速で処理したり、多くのタスクを同時に実行出来る点で「インテル Xeon W-2123」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 7 1800X」は同時に出来る処理作業を増やすことが出来るので、一度に色んなアプリを起動するのに多少おすすめです。実際に使うことを想定したとき「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」は体感上多少大きい違いがあります。「Ryzen 7 1800X」は「インテル Xeon W-2123」よりいいと言えます。ただ決定的に優れていると言える程の差はありません。

コア数評価
インテル Xeon W-2123
4コア35/100
Ryzen 7 1800X
8コア60/100

マルチスレッド対応について

マルチスレッドに対応しているCPUは複数同時処理で作業できる点で優れています。例えばパソコンの複数の処理を効率的に並行実施するといったようなケースで役立ちます。

「Ryzen 7 1800X」も「インテル Xeon W-2123」もマルチスレッドに対応しているCPUです。そのため多くのタスクを一つのコアで同時に実行できる点で優れています。どちらも複数の作業を処理効率を保ちながら同時進行するのに適しています。

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」を比べると「インテル Xeon W-2123」は8スレッドに対して「Ryzen 7 1800X」は16スレッドです。8スレッドの差があります。「Ryzen 7 1800X」は「インテル Xeon W-2123」に比べて比較的スレッド数が多いです。スレッド数の多さランキングで比べると804製品の中で「Ryzen 7 1800X」は284位で「インテル Xeon W-2123」は500位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

待ち時間・バッファーが多いタスクを同時に実行する際に効率的に処理できる点で「Ryzen 7 1800X」の方が「インテル Xeon W-2123」よりも多少優れているかもしれません。「Ryzen 7 1800X」は複数のアプリケーションを同時にストレスなく実行するのに多少適しています。実際に使う場面で「Ryzen 7 1800X」と「インテル Xeon W-2123」は体感上やや大きい差があります。「インテル Xeon W-2123」より「Ryzen 7 1800X」が良いですが、非常に優れているとまでは言えません。

スレッド数評価
インテル Xeon W-2123
8スレッド34/100
Ryzen 7 1800X
16スレッド58/100

基本情報について「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Ryzen 7 1800X」は95Wで「インテル Xeon W-2123」は120Wです。25Wもの差があります。「インテル Xeon W-2123」と比べて「Ryzen 7 1800X」はかなり小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比較すると全2005製品のなかで「Ryzen 7 1800X」は1216位で「インテル Xeon W-2123」は1606位なので、大きく違うとまでは言えないもののそれなりの差はあります。

「Ryzen 7 1800X」はCPU自体の発熱を少なくできる点で「インテル Xeon W-2123」よりも優れていると言えます。熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのに「Ryzen 7 1800X」はかなりオススメです。実際の利用を想定したとき「Ryzen 7 1800X」の方が「インテル Xeon W-2123」よりも非常に優れているでしょう。「Ryzen 7 1800X」を選ぶ上で重要な判断材料の一つとなるでしょう。

TDP評価
インテル Xeon W-2123
120W32/100
Ryzen 7 1800X
95W49/100

「インテル Xeon W-2123」と「Ryzen 7 1800X」の違いを表で比較する

インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X
画像インテル Xeon W-2123Ryzen 7 1800X
シリーズ名Skylake-W -
ソケットの形状LGA2066Socket AM4
TDP120W95W
通常利用時の最大周波数3.6GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数3.9GHz4GHz
二次キャッシュ対応 -
二次キャッシュ - 4MB
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ8MB16MB
コア数4コア8コア
マルチスレッド対応
スレッド数8スレッド16スレッド

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