Core i7 9700 と Core i7 9700K のレビュー。どちらがいい?

作成日時: 2020-03-20 22:58:57、更新日時: 2021-10-20 18:39:08

Core i7 9700Core i7 9700K
Core i7 9700Core i7 9700K

「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」についてどちらの評価が優れているかについて詳しく解説。使い勝手や利便性について評価・比較しました。どちらのCPUを選んだらいいのか悩んでいるならお勧めします。

Core i7 9700Core i7 9700K
Core i7 9700Core i7 9700K
総合評価:
TDPrating-image3.8
65W
rating-image2.5
95W
通常利用時の最大周波数rating-image2.0
3GHz
rating-image4.0
3.6GHz
ブースト時の最大周波数rating-image4.9
4.7GHz
rating-image4.9
4.9GHz
三次キャッシュrating-image2.5
12MB
rating-image2.5
12MB
コア数rating-image3.0
8コア
rating-image3.0
8コア
スレッド数rating-image1.7
8スレッド
rating-image1.7
8スレッド

Core i7 9700とCore i7 9700Kを比較します。両方のCPUは、シリーズ名がCoffee Lakeで、内蔵グラフィックスがIntel UHD Graphics 630、ソケットの形状がLGA1151、三次キャッシュ対応で、三次キャッシュは12MB、そしてコア数とスレッド数が8コアと8スレッドです。

Core i7 9700は、通常利用時の最大周波数が3GHzで、ブースト時の最大周波数が4.7GHzです。TDPは65Wで、省エネルギーなのが特徴です。また、CPUの三次キャッシュに対応しており、CPUの処理能力が向上するために役立ちます。

Core i7 9700Kは、通常利用時の最大周波数が3.6GHzで、ブースト時の最大周波数が4.9GHzです。TDPは95Wで、高速な処理が可能です。CPUの三次キャッシュに対応しており、CPUの処理能力が向上するために役立ちます。

Core i7 9700とCore i7 9700Kの違いは、最大周波数とTDPにあります。Core i7 9700Kでは通常利用時の最大周波数がCore i7 9700よりも高く、TDPがCore i7 9700よりも高いため、高速な処理が可能ですが、消費電力が多いことになります。

どちらのCPUを選ぶかは、用途や予算などによって異なりますが、Core i7 9700は省エネルギーで、Core i7 9700Kは高速な処理を求める場合に適しています。両方とも、三次キャッシュに対応しており、CPUの処理能力が向上します。

推薦度は、どちらのCPUも高性能であり、使い方によって異なるため、どちらもおすすめできます。

Core i7 9700K と比較して Core i7 9700 を選ぶメリット

    -

Core i7 9700 と比較して Core i7 9700K を選ぶメリット

  • 定格周波数

    39.6点(3GHz) vs 80点(3.6GHz)

「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」を徹底比較する

基本情報について「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」を比較

TDPについて

TDPが小さいCPUは発熱が少ないのでノートパソコンなどで使用できる点で優れています。例えば冷却性能が低い小型PCケースに搭載するようなケースで重宝します。

TDPについて比べると「Core i7 9700」は65Wに対して「Core i7 9700K」は95Wです。30Wの差があります。「Core i7 9700」の放熱量は「Core i7 9700K」に比べて比較的小さいです。最大放熱量の小ささランキングで比べると全2005製品中「Core i7 9700」は507位であるのに対し「Core i7 9700K」は1212位で、CPUの中ではケタ違いな差があると言えそうです。

CPU自体の発熱を少なくできる点で「Core i7 9700」の方が良いです。「Core i7 9700」は熱の放散を抑えることができるため、冷却機構を小型化して本体をスリム化したり、モバイルで利用するのにややおすすめです。実際の利用を想定したとき「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」の体感上の違いはどちらかといえば大きいです。「Core i7 9700」は「Core i7 9700K」よりいいでしょう。ただ決定的といえるくらいの差はないです。

TDP評価
Core i7 9700
65W76/100
Core i7 9700K
95W49/100

CPU性能について「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」を比較

通常利用時の最大周波数について

通常利用時の最大周波数が高いCPUは高速に演算処理できるため、一度に多くの処理を実行可能な点で優れています。例えば複雑な処理を頻繁に行うような作業をするといったケースにおすすめです。

通常利用時の最大周波数について比べると「Core i7 9700K」は3.6GHzであるのに対して「Core i7 9700」は3GHzです。0.6GHzの差があります。「Core i7 9700」の定格クロック数と比べて「Core i7 9700K」はとても高いです。定格周波数ランキングで比べると2150製品の中で「Core i7 9700K」は192位で「Core i7 9700」は762位なのでCPUの中では差はかなり大きいと言えます。

「Core i7 9700K」はデータやアクセス処理を高速化できる点で「Core i7 9700」よりも秀でています。「Core i7 9700K」は複数の作業、アプリケーションを同時に処理するのに非常に向いています。実際の利用を考えると「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」は体感値として遥かに大きい差があります。「Core i7 9700K」に決める上で一つの主な判断材料となるでしょう。

通常利用時の最大周波数評価
Core i7 9700
3GHz39/100
Core i7 9700K
3.6GHz80/100

ブースト時の最大周波数について

ブースト時の最大周波数が高いCPUは3Dゲームなどで高い処理能力を維持できる点で使い勝手が良いです。例えば動画のエンコードなど、CPU負荷の高い作業をするようなときにおすすめです。

ブースト時の最大周波数を「Core i7 9700K」と「Core i7 9700」を比較すると「Core i7 9700K」は4.9GHzで「Core i7 9700」は4.7GHzです。「Core i7 9700K」も「Core i7 9700」も同じくらいのクロック数です。ブースト時のクロック数ランキングで見てみると727製品中「Core i7 9700」は127位で「Core i7 9700K」は90位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの違いは無いです。別の角度から比較するほうがいいでしょう。

ブースト時の最大周波数評価
Core i7 9700
4.7GHz97/100
Core i7 9700K
4.9GHz98/100

三次キャッシュ対応について

三次キャッシュに対応しているCPUはそれぞれのデータを階層別で管理することで処理能力を上げることができる点で優れています。例えばデータを階層別で管理できるのでメインメモリの処理を速くするようなときで役に立ちます。

「Core i7 9700K」も「Core i7 9700」も三次キャッシュに対応しているCPUです。そのため多くの中間情報を高速に引き出せるので素早く処理できる点で優れています。どちらも膨大なデータを高速に処理するのに向いています。

三次キャッシュについて

三次キャッシュが多いCPUはパソコンの速度を著しく低下させずに使用できる点で使い勝手が良いです。特に頻繁にメインメモリにアクセスしてパソコンの動作が遅くならないようにするようなときで役に立ちます。

三次キャッシュを「Core i7 9700K」と「Core i7 9700」を比べると「Core i7 9700K」は12MBであり「Core i7 9700」は12MBです。「Core i7 9700K」も「Core i7 9700」もキャッシュ容量について違いがほぼゼロと言えるでしょう。三次キャッシュ容量の多さランキングで見てみると1194製品中「Core i7 9700」は468位で「Core i7 9700K」は464位です。ほとんど差は無いと言えます。

実用上の差はありません。ほかの視点で決めることをおすすめします。

三次キャッシュ評価
Core i7 9700
12MB50/100
Core i7 9700K
12MB50/100

コア数について

コア数が多いCPUは同時に複数の作業を処理効率を上げることができ、より多くのアプリケーションを同時に実行できる点で秀でています。例えば複数の動作を同時処理するような場合におススメです。

コア数について「Core i7 9700K」と「Core i7 9700」を比較すると「Core i7 9700K」は8コアであり「Core i7 9700」は8コアです。コア数について「Core i7 9700」も「Core i7 9700K」もほとんど同じと言えます。コア数の多さランキングで見てみると2152製品中「Core i7 9700」は341位で「Core i7 9700K」は337位です。ほとんど差は無いと言えます。

体感できるほどの差は無いです。他の視点から見て選択する方がよいでしょう。

コア数評価
Core i7 9700
8コア60/100
Core i7 9700K
8コア60/100

スレッド数について

スレッド数が多いCPUは複数のアプリケーションを同時に処理できる点で秀でています。例えば同時に複数の処理をするような場合に向いています。

スレッド数を「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」を比較すると「Core i7 9700」は8スレッドに対して「Core i7 9700K」は8スレッドです。「Core i7 9700」も「Core i7 9700K」も同程度のスレッド数です。スレッド数の多さランキングで見てみると804製品中「Core i7 9700」は412位で「Core i7 9700K」は407位です。ほとんど差は無いと言えます。

実用上の差はありません。ほかの視点で決めるほうがいいでしょう。

スレッド数評価
Core i7 9700
8スレッド34/100
Core i7 9700K
8スレッド34/100

「Core i7 9700」と「Core i7 9700K」の違いを表で比較する

Core i7 9700Core i7 9700K
Core i7 9700Core i7 9700K
基本情報
シリーズ名Coffee LakeCoffee Lake-S Refresh
内蔵グラフィックスIntel UHD Graphics 630Intel UHD Graphics 630
ソケットの形状LGA1151LGA1151
TDP65W95W
CPU性能
通常利用時の最大周波数3GHz3.6GHz
ブースト時の最大周波数4.7GHz4.9GHz
三次キャッシュ対応
三次キャッシュ12MB12MB
コア数8コア8コア
スレッド数8スレッド8スレッド

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